「 クリトリス 」は女性のペニス なんです。
    
どういうことなの?
   
 
 女性のみなさんは、「あなたには男性と同じペニスがあるんですよ」と言わ
れるとまさかと思うかもしれませんね。でも、これは科学的な事実なんです。

みなさんは、普段女性のペニスを「 クリトリス(陰核)」と呼んでいます。
英語のクリトリスは  ”小さな丘 ”を意味するギリシャ語が語源なんです

しかし、ペニスと呼ぼうがクリトリスと名づけようが、それはもともと同じ
物なんです。女性の子宮の中で受精卵からたいじが育つ時には、ペニスも

クリトリスもまったく同じ細胞から発生するのです。しかし女性が男の子を
妊娠した場合には、途中で男性ホルモンであるアンドロゲン(とりわけその
一種のテストスステロン)が大量に分泌されるようになります。

このホルモンにさらされた胎児のその部分は周囲より目立って成長し、外部
から見えるようになって、ペニスとなります。

女の子の場合も、子宮の中で成長する過程では、ペニスとほとんど同じ大き
さのクリトリスが生じます。そして女の子もテストステロンにさらされる
ものの、男の場合ほど大量ではないので、誕生時には、外部からは余り

目立たない控えめな大きさとなっています。男性のペニス とりわけ亀頭が
セックスにとって非常に重要な部分であるように、クリトリスは、女性の
セックスにとってもっとも大切な部分です。

大半の女性は、クリトリスへの上手でリズミカルな圧迫や摩擦によって、
もっとも強い、それも全身的な快感を感じます。そしてセックス経験が豊富
になると、クリトリスの快感によってほとんど確実にオーガズムに達する

ことができるようになります。(単にセックスの回数を重ねてもそうはなら
ない女性もいます)クリトリスは体内で2本脚(陰核脚)をもっており、

これを含めると、全長は数センチ〜10センチ近くに達します。しかし、
全体の4分の3ほどは体内に隠れており、外から指でつまむなどによってその

存在を感じとれるのは全体の4分の1程度、長さにして20ミリほどです。
きわめてまれで、外に出ている部分の長さが数センチ、直径が2センチ以上

という非常に大きなクリトリスもあります。外観はペニスそっくりで、違い
は、尿道が先端まで、通っていないことだけです。このようなクリトリスを
もつ女性は、勃起したクリトリスを他の女性の膣や肛門に挿入して、性交 

することもできます。これは、前述したように、男も女も胎児期の体の
発達過程が基本的に同じためと考えられます。生れたときにペニスと

見間違うほど大きなクリトリスをもっている場合、多くの親はあわてふた
めいたりショックを受けたりすることになります。また、出産に立ち会った
医師に十分な知識や経験がない場合は、医師自身がビックリしそのような

クリトリスを異常と考えてしまうこともあります。そのために一部の国では
医師が自ら判断で大きすぎるクリトリスの縮小手術を行い、外部から目立た
なくするということも行われています。しかし多くの専門家は、そのような

大き目のクリトリスは異常でも病気でもなく、正常の範囲だと考えています。
医学的に問題が無ければ、本人の意思を確かめることができない段階で、
周囲が勝手に縮小手術などを行うべきではない、それが現在の医学的見地
です。

セックスの観点からみてもこれを異常視することは誤りというべきでしょう。
というのも、適度に大きなクリトリスはより良いセックスに通じると考える、
女性たちがおり、彼女たちは、わざわざ小さなクリトリスを肥大させようと

必死になっているからです。男性から見ても、クリトリスの大きな女性は
その部分を手指や舌で愛撫しやすい。それに、自分の愛撫に、よって女性が
より強い喜びを得る様子を見れば、それに反応して男性自信もより強く興奮

します。大きなクリトリスは、発達した亀頭と同じように、男女双方にとって
セックスをよりよくする進化の贈り物なのです。しかし、大半の成人女性では
クリトリスはふだん、外性器の最上部にほとんど隠れています。

クリトリスの周囲を指で押しながら上側と外側に引っ張ると、クリトリスの
先端(亀頭)があらわれます。

こうして現れるクリトリスの亀頭の直径は数ミリです。なかには、亀頭が
小陰唇の上部に完全に隠れていて指で押し開いても姿を現さない場合もあり
ます。その場合は、2本の指の腹で押しながらつまんでみれば、皮膚の下に

隠れたクリトリスを感じることができます。(隠れたクリトリスを露出させ
る手術を受ける女性もいます。)
 
セックスによって女性が興奮すると、クリトリスに血液が流れ込むため、
ふだんほとんど引っ込んでいる小さなクリトリスでも、赤く肥大して外に
顔を出します。このような状態になったときにさらにていねいに刺激を加え
 
ると、女性の性感はいっそう高まり、しだいにオーガズムへと近づいてい
きす。クリトリスの亀頭が女性の性感帯の中でもっとも敏感なのは、男性の

ペニスの亀頭と同じように、この部分に感覚神経の終末が密集しているため
です。そこで、昔から青春期になった女性は、しばしば自分のクリトリスを
刺激して快感を得ようとすることが少なくなかったのです。


かってヨーロッパのキリスト教国などでは、若い男女がマスターベーションを
行う習慣をやめさせようとする時代がありました。19世紀には、特に女性の
クリトリスは性的快感を与える以外には何の役にも立たず生殖出産には全く

不要であるとして、クリトリスの切除が合法化され、奨励されていました。

当時の高名なある医者は、オナニー(マスターベーション)の習慣をもつ多数
の少女のクリトリスを、焼きごてで焼きつぶして、オナニーと言う病気、を治療
したと明言しています。

現在でも、女性の性的な快感を不純なものと考えるアフリカ諸国では、女の
子が生れた時にクリトリスを切除する風習が広く行き渡っています。世界保健
機関はこのような風習をやめさせようとさまざまな広報活動などを行っていま

すが、何百年も続いている、”文化” は容易にはすたれそうにもないのです。

他方で、同じアフリカ諸国には、クリトリスや小陰唇は大きいほど女性の価値
を高めるとして、自分のその部分を常に引っ張って引き伸ばそうとしている女性
たちもいます。いったい、女性をより魅力的にするという目的で、成人女性の

クリトリスを大きくする事ができるのだろうか?よく、普段からマスターベーション
をしてクリトリスを摩擦している女性は、クリトリスが肥大するといわれます。

しかし、アメリカの専門家は、クリトリスを摩擦すれば血液循環がよくなってク
リトリスが多少肥大するかもしれないが、その影響は無視できる程度だと述べ
ています。これに対し、

一種の真空ポンプ(注射器ほどの太さのプラスチックの筒)

をクリトリスにかぶせ、中の空気を抜いて負圧にし、その力でクリトリスを吸
い出すという行為をくり返すと、どうやらクリトリスは肥大するらしい。この方法
は、クリトリスを吸うだけでなく、内部の血管をも吸引して血流を増大させます。

そこでこれを日常的にくり返すうちに、クリトリスはしだいに大きくなります。
ちなみにこの装置は「クリットポンプと名ずけられ、女性の不感症を治療する
装置としてアメリカの食品医薬品局(FDA)が2000年に承認しています。

インターネットで販売しているので、遠からず日本にも広がるかもしれませんね。

冒頭でふれたように、胎児の性器にペニスが生じるかクリトリスが発生するかは
テストステロンなどの男性ホルモンにその部分がどれだけさらされるかによって
決まります。と言うことは、このホルモンを含む薬(ステロイド剤)を服用すると、

クリトリスは、肥大化するのではないかと想像することができます。

そうして、これが事実であることを経験的に実証した人々がいました。若い女性
の運動選手達です。世界中の多くの運動選手やボディビルダーなどが、筋肉の
増量や強化のためにステロイド剤を使用していることは、20年以上前からしられ

ています。ところがこれは、特に若い女性に予想以外の副作用を生じさせる事が
わかりました。クリトリスを肥大にします。若い女子選手の中には、長期に
わたってステロイド剤を使用した結果、体外に出ているクリトリスが6センチも達し

た例があります。クリトリスはセックスの主役となる大切な部分です、それは非常
に繊細で感じやすく、男性が決して、乱暴に扱ってはならないところでもあり、

優しく注意深く接すれば、女性はクリトリスを通じて、男性に自分の愛情を伝える
のです。

                                             タケ
 



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